腐女子ゲーと言わずに聞いてほしい!イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』が売れている理由
こんにちは。
ゲーム業界にいると勉強のためにも様々なスマホゲームをプレイするようになります。
今回はイケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』が売れている理由について自分なりに解説していこうと思います。
A3!とは
『A3!』(エースリー)は、株式会社リベル・エンタテインメントが提供するスマートフォン向けアプリケーションゲーム。ジャンルはイケメン役者育成ゲーム。(wikipediaより)
プレイヤーは潰れかけの弱小劇団のカントク(女)となって、劇団メンバーを増やし演劇を成功させながら劇団を立て直していくというストーリーである。
始めに言っておくがこのゲームには
イケメン(男)
しか出てきません・・・
この時点で大半の男性はインストールすらしようと思わないだろう。
かくいう自分も最初は「腐女子がやるゲームだろ?」と言って全く見向きもしませんでした。
しかし嫁が「超面白いからやってみ!」と強く勧めるので、嫁との共通話題もできるしまずは少しプレイしてみることにしました。
なんだよこの作業ゲー
嫌々A3!をインストールした僕はチュートリアルみたいなものをスキップしながら、てきとーにゲームを進めた。
このゲームの遊び方は下記の3ステップだ。
①稽古(AUTO)をしてランクをあげる
②ランクが上がるとストーリーを読むことができる
③イベント稽古をプレイ(AUTO)して、イベントの順位を上げて報酬をもらう
↑の画像は実際の稽古の画面である。AUTOを押してあとはほっとくだけ。
するとランクが上がってストーリーを読むことができる。
ストーリーには現在は8章まであって各章35話ぐらいずつ入っている。
もちろん適当にプレイしていたので②のストーリーはスキップしまくりで、ただダイヤをもらうための作業になっていた。
③については稽古(AUTO)しまくるだけなので、ただの作業。ランキング報酬なんて別にいらない。
ここまでやって僕は「何この作業ゲー。面白くないな…」と思った。
そのことを嫁に伝えると「ストーリーちゃんと読んだのかよ?」と言ってきた。
確かに読んでない。ストーリー読むとこのゲームのおもしろさがわかるらしく、まずは1章のストーリーをちゃんと読んでみることにした。
スマホゲーで初めて泣いた
この劇団には春組、夏組、秋組、冬組の4つのチームがあって、1章は春組が結成して演劇を披露するまでが描かれている。
読み進めていくとやっとの思いで春組が結成したは良いものの、演劇が本当に好きな人は5人中1人くらいしかいない。(演劇経験者もほぼいない)
しかも、親とわだかまりがある奴、演劇をてきとーにやって過ごす奴、過去のトラウマ奴などいろいろ問題が出てくる。
それらを僕(カントク)はストーリーの中でアドバイスして支えたり、最初は他人同士だったメンバー同士で協力して問題を解決しようとしていく。
徐々に演劇への熱量もあがってきて練習もちゃんとやるようになってくる。
初めはへたくそで絶対に舞台なんて成功できないと思われていたが、35話見終わってみると感動の舞台を成功させているじゃないか!
僕は最後の舞台(千秋楽)を見終わった後、目に涙を浮かべていた。
メンバーの助け合い、友情、努力、成長。
そんなものを見ていると「頑張って演劇成功させて欲しい!」と強く思うようになって、劇団員一人一人好きになっていた(そういう意味ではない)
こうしてA3!の沼にはまった
ここまで来たらもう止まらない。はやく次のストーリーが読みたい!と①の稽古をぶん回すようになる。
「推しのあのキャラが登場するイベントが来た!」と③のイベントを課金してぶん回す。
(イベント上位500名が最上級の報酬がもらえるのだが、ここに入るためには課金でライフ的なものを回復しないといけない。上位勢の争いは恐ろしく、課金に課金を重ねて順位を争っている。)
「好きなキャラの誕生日記念ガチャが来た!」とキャラの強さとかほっとんど関係ないのにガチャをぶん回す。
立派な課金兵の誕生だ!
A3!のリアルイベントがやっていたらいち早く情報をキャッチし、嫁を誘って行く。
新グッズが販売したら買いに行く。
周りには女の子のお客さんしかいない中、イケメングッズを漁るキモヲタになっていた。
最後に
株式会社リベル・エンタテインメントは「ユーザーをA3!ファンにすることに成功している」。
いや、少し違うか。「A3!のキャラクターのファンにすることに成功して、A3!ファンにすることができた」が正しい。
スマホゲームが長生きしないと言われるこのご時世だが、『A3!』はこれからもずっと続いていくことができると思う。
なぜかって?
A3!にはファンを魅了し続ける個性豊かなキャラクターが存在しているからだ